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ああ幸せの青い鳥…

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Iさんというパーキンソン病の方がいる。
昨年9月に某旅行会社の社長さんから、オーストリア旅行の添乗依頼で紹介された。
なんとこの方(男性)お一人の添乗である。
病を患いツアーでは無理なこと、また奥様も同行できないという事情で、私も添乗をお引受した。

翌日、Iさんは「体調が思わしくない」と旅行をキャンセルされた。
そしてその翌日「オーストリアは遠いので、まず近場の上海から」との依頼があった。
そしてまたその翌日「やはり体調が下降線なので」とまたキャンセル…

推測するに、おそらく「旅行に出かける」ことに過大な希望を抱くが為、直前に相当の不安やプレッシャーが彼を襲うのでは?と思う。
薬を飲む時間、それに合わせて食事の時間、入浴・排泄などの日常生活を、コントロールの利かない身体で合わせていかなければならない。
さらに電車の移動や慣れない土地での不自由さを重ねあわせなくてはいけない、しかも知らない女性と共に、などと考えることは、彼にとってはいいようのない負担になるのかもしれない。

でも、せっかく「行きたい」という夢をもちながら叶えられないのも辛い。
彼にとっても、私にとっても。
しばらく様子を見て、また体調の良い時にでも、ということになった。

その後しばらくは音沙汰無かったのだが、スペインから帰国後にまた連絡があった。

まず国内、しかもこの連休にという話だった。
また随分急だったが、私も空いていたのでお引受けすることにした。

行先は八ヶ岳。
Iさんがお元気な頃よく訪ねていたという、八ヶ岳高原ロッジだという。
「八ヶ岳高原ロッジ!」
私の胸は高まった。

昨年TVドラマの舞台となったことでも有名かもしれないが、私的には「幸せの青い鳥チョコレート」のロッジである。
たまたまFMで耳にしたのだが、この青い鳥の幸せ度はかなり高いらしい。
このチョコレートに入っている青い鳥のシートを持っていると「幸せになれる=良縁に恵まれる」というのである。
その実例が沢山紹介されて(TVでも紹介されたらしいね)、思わず私もロッジにメールして取り寄せたのだった。
残念ながらご利益の程はまだ見えないけれど(^_^;)、メールのお返事はとても丁寧なもので、TVドラマに出てきた叙情溢れるスタッフのお心遣いそのままの文面で、感激したのを覚えている。

もしかしたらIさん以上に私が興奮したかもしれない。
Iさんにそれをお話したら、Iさんも喜んで、ご自身でホテルも電車も予約するということになった。
そして予約は確かになさった。その連絡を受けたのだが…

翌朝電話&携帯に6回も連絡があり(そのとき私はお風呂に入ってた(^_^;))、「体調が悪化したのでキャンセルしたい」とメッセージが入っていた。
出発前日のことである。

2度あることは3度ある。
ま、予想はしていたことだが、私にとっても八ヶ岳高原ロッジはぜひ訪ねてみたい所だっただけに、返す返すも残念な結末となってしまった。
本当なら、今頃はこんな書き込みしてないで、八ヶ岳で幸せの青い鳥を胸に抱きしめていたかもしれないのに。

このIさんとは、諦めずにこれからも継続的にお誘いしてみるつもり。
心と体に障害をもつ人の旅のお世話が、自分にとってのライフワーク(としたい)だから。


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