深大寺に新選組!
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中東諸国初開催のフォーミュラ1グランプリ、昨日行われたバーレーンGPは、レースの内容よりもその開催地に大いに興味をもった。
バーレーン、という国。これまでは中東の中でもあまり目立たない存在だったように思う。
面積690k㎡、人口70万人の小王国だが、中東の豊かな石油資源のおかげで一人当たりのGDPは世界の5本の指に入る。
先日のサッカーアテネ五輪予選でU-23日本代表と戦った相手として、私たちの記憶には新しい。来日時の彼らの非常に高圧的な態度には驚いたが、戦う毎に強くなっていくその自信には、そのような裏づけがあったのだろう。
さて、今回のF1グランプリ中東初開催にあたり、イラク戦争の影響で直前まで開催を危ぶむ声が高かった。しかし何事も無く開催・無事終了を迎えることができた関係者の方々の努力に拍手を送りたい。
これまでもテロの直後、アメリカ国民に哀悼の意を表しながらも決して開催を控えることがなかった、その実績が何よりの自信となっているのだろう。日本的ものの考え方では「ありえない」ことかもしれない。
砂漠の中のバーレーン国際サーキット(Motorsports@niftyより)、見るからに砂漠のサーキットだ。
僅かのコースアウトでさえも砂がエンジンを焦がしてしまいそうな、見ている私たちでさえ緊張を覚える。
イスラム王国よろしく、レースの随所に見慣れない光景が光る。ブレザー・パンツ姿のレースクィーン達。年齢も18歳~35歳と幅広い(笑)。観客席にもヒジャブで顔を覆った女性達の姿が目立つ。
優勝したシューマッハが瓶をふったシャンパンファイト、実は「ウォード」と呼ばれるザクロなどを原料とするフルーツジュースが使われた。アルコールを禁止するイスラム文化にのっとってのものである。
長い歴史を誇るモータースポーツの最高峰でさえ、初めての経験、初めての文化交流が実現した瞬間だった。
気温31度、路面温度29度で始まったレース、なんと1年に数度しか降らない雨中でのスタートとなった。
そういう意味では予想に反して走りやすかったのかもしれない。
前述の通り、レースはミハイル・シューマッハが危なげない試合運びで開幕3連勝。日本の佐藤琢磨が5位という快挙を達成した。
接触事故を起こしながらも5位をゲットできた佐藤琢磨クンの頑張りにも拍手を送りたいが、日本ではそれしかニュースになってないが(笑)、私は初めての環境でも難なく3連勝を成し遂げたシューマッハの実力の凄さを称えたい。
彼がハンドルを握る前のフェラーリは、ほんとにすぐに壊れていたからね。
『すぐに壊れる=イタリアの車の代名詞』と、私はよく紹介していたのだから。
彼は既に、アイルトン・セナを超えた。
次戦はサンマリノGP。セナが息を引き取った地である。彼はどんな想いで空から見つめている事だろう。
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