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無力

大将の訃報を聞いたのは、昨日だった。
いや、実はもう一週間も前に訃報を聞いていたが、それが大将だとわかったのが昨日だった、という方が正しい。
「あなたの友人」としか知らなかったけど、私の中では何故だか、もしかして大将では?と、ずっと胸騒ぎを覚えていたのだ。
大将はもちろんそんな素振りもなく、いつも元気にしていた、と誰もが思っていただろう。
あなただけでなく、ショックを受けた人はきっと多いと思う。
私だって…

どうしようもなく心が弱くなっていた時、時々私は大将に突然電話をかけた。
大将が覚えていてくれていたかどうかもわからないけど、そんなことはどうでもよかった。
大将と話をしていると、何故だか癒されるのだ。
自然と自分の心の奥の声が、口をついて出てくる。
「もう大将のとこには行けないかもしれない…」
そんな弱音を、大将はいつもちゃんと汲んでくれていた。
「来いよ、絶対に来いよ!」
大将にとって私はただの客、単なるあなたの知人としての客だったかもしれない。
でも私にとっては、心の奥底の声を聴いてくれる、唯一の話し相手だった。
2ヶ月前にもそんな話をしたよね…
「来いよ、絶対に来いよ!」
大将はそう言ってくれたのに、まさか自分から去ってしまうなんて…

あなたが相当なショックを受けている事はよくわかっている。
そんなあなたに、大将の事を語らせるのがどんなに酷か、痛いほどわかる。私もつらい。
でもあなたを通してしか、知る術がないのよ。

それよりも、
あなたの硬く閉ざされた心を、私ではどうすることもできないのが、もっとつらい。
ああ、私はその程度の存在だったのかと、思い知らされた瞬間だったから。

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