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シャルル・ド・ゴール空港にて

昨日はパリからロンドン経由で成田に帰国した。
cdg2.jpg前述のような1日遅れのトラブルではなかったが、パリのシャルル・ド・ゴール空港では、いつも何かが起こる。私にとっては鬼門の空港かもしれない。

ヨーロッパはもうバカンスシーズン。
週末を問わず、沢山の人々が車で、飛行機で出かけていく。この季節は空港も乗客で溢れかえるが、反対に手薄になるのが空港スタッフ。当然のようにロスト・バゲージが起こる。今回も往路便、パリではなくてミラノ経由だったがスーツケースが2個、3日間届かなかったし、ようやく届いた内の1つは鍵が壊されていた。泥棒だけは減らないらしい。

こんな状況で、やはり帰路の空港内もチェックインを待つ人々の長い列ができていた。
空港には2時間半前に到着したものの、この長い列で待たされるのはたまらない。こっちの人たちは、それでなくても話が長いからね。とにかく時間がかかる。

すると突然、空港内に笛の音が響き渡り、「POLICE」のジャケットを着た人や迷彩色服に自動小銃を抱えた人がどこからともなく現れた。チェックインを待つ我々に、とにかく「下がれ」と指示をする。
紅いテープが張られ、少しずつ寄せながら、ある1箇所を中心にとにかく確実にスペースが作られていく。
なんだかわからないまでも、何か異常なことが起こっていることだけはわかる。

我々はしばらく待機せざるをえなかった。チェックインを待つ時間さえ惜しいのに、その上こんな特殊な状況におかれ、そして尚怖いのは、これが解除された直後の混乱。人々は我先に駆け出すに違いない。もしお客様の一人が転んだりしたら、踏みつけられるのがおちである。おばあちゃん、大丈夫かな…?

ブザーの音の音を合図に、我々は耳を塞いだ。そしてその1分後、大きな爆発音と共に火花が見えた。
そう、シャルル・ド・ゴール空港では、不審物が発見され、落とし主が現れないと、保管ではなく爆破されることになっている。確かテロの直後からこうした対応に変わったと思う。しかし実際に現場で見たのは初めて。

破片が回収された後通常の体制に戻り、幸い負傷者が出る事もなく、再びカウンター前に長い列ができた。エアフランス航空のコンピュータがしばらく止まり、そのおかげで我々は出発時刻ギリギリにようやく搭乗するはめになったことを除けば…

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しかしとにかく、私はシャルル・ド・ゴール空港が、エアフランス航空が鬼門らしい。
エアフランスとは何度喧嘩したかわからない。彼らは「融通」という言葉も「CS」という言葉も知らないし関係ないらしい。パリを経由する時は決まって荷物が届かず、また身体さえも乗り継がせてもらえずに、空港近くのホテルに1泊させられたこともあった。この時はエアフランスの対応は良かったけどね。何のことはない、
 「アリタリア航空のせいで乗り継げなかったんでしょ? だから宿泊費・食事代(三食)・通信費は総てアリタリアが払うからいいわよ。」
というわけである。この時のお客様は、1週間のイタリア滞在のおかげですっかりイタリア体質になって
 「やったー!パリの市内観光もできるー」
と喜んで市内にお出かけになった。

4年前、パリから成田にJALの直行便で帰った時、チェックインも無事に終え、後は搭乗を待つばかりになった時、突然搭乗ゲートの掲示板が一斉に消え、しばらくして「Delayed(遅延)」の表示に変わった。
なかには搭乗を終えた便のドアが再び開けられ、乗客たちが降りてどこかへ消えていったのもある。その内に「Cancelled(キャンセル)」の表示に変わった便もある。
空港内で何かが起こったことは容易に想像がつくけれども、いったいそれが何なのかは一切説明がない。

そのまま待つこと2時間半。いやわずか2時間半で済んで良かったと思わなくてはいけないのかもしれない。
concorde.jpg
成田に到着してようやく、日本の新聞一面トップに掲載された写真を見て、何が起こったのかがわかった。
コンコルドがパリの空港離陸直後に墜落炎上、乗客乗員全員死亡した、あの事故だった。
 「あそこに止まっているのがコンコルドですよー」
シャルル・ド・ゴール空港到着時に見つけて教えてあげた、あの飛行機が墜落したのだ。

コンコルドはあの、たった一度の事故で飛行中止に追い込まれた。現在機体はニューヨーク・ジョン・F・ケネディ空港、パリ・シャルル・ド・ゴール空港、そしてロンドン・ヒースロー空港の滑走路近くに「展示」という形で余生を送っている。

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「旅と心と体」カテゴリの記事

コメント

こんにちわ、Rickです。
覚えてらっしゃらないかも(笑)

パリへは仕事で年に何度か行くのですが、私もあの空港ではいい思い出がありません。スリに遭った経験もあるし、意地悪なフランス人にたまたま出会い、パリのイメージが一気に覆った場所でもあります。今はなんとか慣れましたが(苦笑)

梅雨も明け、これからが夏本番ですが、体調崩さぬように
お仕事に励んで下さいね。

投稿: Rick | 2004.07.14 16:45

Rickさん、ご無沙汰しています。
ちゃんと存じ上げております。
お邪魔すると、素敵な音楽で迎えて下さるんですもんね!!

やはりRickさんも同じですか…
私もフランス人が一気に嫌いになる瞬間でもあります(笑)。
「フランス人ってそーゆーもんだ」と認識しないと、とてもじゃないけど許せませんね。
フランス人の、フランス文化の素敵な所は沢山あるのに…。

またお邪魔させて下さいネ。

投稿: まりあ | 2004.07.15 00:21

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