河津桜狂騒曲

これを見るために、なんでこんな思いを…(>_<)
トイレの列には驚いた。

河津桜満開の情報に、この週末はツアーの観光バスはもとより、関東地方の好天に多くのマイカーがこぞって伊豆半島に集結したもよう。
おかげで、あの日本一のトイレの数を誇る海老名サービスエリアのトイレでさえ長蛇の列となってしまいました。
出発までに５箇所も周らなければいけないこのツアーでは、あちこち回るのに約２時間。おかげで私は必ずここでトイレに行かなくちゃならない！というのに、この列ではトイレに行く気も失せてしまいます。なんて言ってられない。この先の渋滞を考えたら、意地でも行っとかなくちゃ。

次の休憩地までは、やはり沼津ICの大渋滞で時間のかかること！
ドライブインでも長蛇の列。お店は結局、トイレを貸し、お土産のわさびふりかけを持っていかれ、そして誰も何も買わないでそそくさと出て行く…といった哀れな状況になっています。

さて次の韮山イチゴ狩り（詳細は前エントリーで）の後、洋蘭パークで昼食、そしていよいよ河津桜見物に向かいます。
殆どのコースが河津桜直行（昼食はお弁当らしい）の中で、私のコースはなんかのんびりしすぎているような気もするが、逆に言えば、みんなが帰り始める頃に入る方が、案外入りやすいともいえる(笑)。

うん、このヨミは当りました。

河津の大型駐車場に入れるか入れないかが、このコースの勝敗のカギを握るわけですが、午後３時半、と遅い時間にのこのこやってきた私たち、沢山のバスとすれ違いました。そしておかげでめでたく駐車場にイン！
おまけに箱根辺りから降ってきた雪や雨も、河津に着く頃には青空に変わり、なんてラッキー！

ようやくたどり着いた私たちに与えられた河津桜見学の時間は、わずか４０分。
駐車場に置かれた仮設トイレに先ず急ぐ人たち。ここにも長い列ができ、「２０分も待たされた」との声が相次ぎました。私は…列を見た途端に我慢を決め込みました(笑)。

それでも決められた時間に容赦なく出発し(^_^;)、今度は帰路の戦いになります。
下手すると今日中に帰れないからです。
東海岸の道はやはり込み始め、お客様の顔もだんだん心配が強まってき…というより、疲れて眠ったという方が当っています。静かに静かに、バスは渋滞に巻き込まれながら北上して行きます。
途切れることの無いバスの数に、いつもは夕方５時で閉まる道中のドライブインも、８時～９時まで開けてまっていてくれます。お土産もそうですが、何よりもトイレを使わせてもらえるのがありがたい。

道路情報では東名高速沼津IC～厚木ICが雪による路面凍結により通行止めだとか。
私たちは当初の予定通りで東海岸を通っていけますが、西～中伊豆から沼津を通って関東方面に帰る車が皆東に入ってきて、伊東～熱海でも渋滞が解消しません。
「寅さん１作目」のビデオで気を紛らわせながら、家路を急ぎます。

小田原厚木道路から東名高速に入り、港北PAに到着したのは９時半。
東京に入り、各所を回って、総てのお客様が降車したのが１１時、そして私が家に着いたのは午前１時をまわっていました。地下鉄の最終に乗り遅れた、というアクシデントもあり、今日はほんとに疲れた…

しかし私は今日だけのお仕事でしたが、国内専門の人たちは、こうした戦いを毎日やっているわけで、河津桜ピークの今は、毎日河津へ通っている状態の添乗員もいて、毎朝４時半に家を出て午前１時を過ぎる帰宅が続いているようです。
これでも添乗員には、早朝～残業手当など一切ありません。
「憧れの仕事」なんてよく言われるけど、長く続ける人が少ないのも頷けます。