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PAPA

惑さんの新ローマ法王の記事にコメントを書き始めたら、書きたいことが沢山出てきたので、自分の記事にしてしまいました(^_^;)。
元々、法王様の事は記事にしたいと思っていたのですが、まとめる自信がなくて躊躇っていたものです。まだ全然まとまっていませんが、とりあえず思うこと書き留めてみました。

私はキリスト教信者ではないですが、仕事柄バチカンはよく訪ねるので、法王様(~様と言ってしまう)の事は、私なりに他人事ではありませんでした。

イタリアに行くと、人々の心に深く浸透している方だということがよくわかるし、TVでも法王様の動向は常に報じられていたし、何よりも「PAPA」と呼ばれるのがとても愛らしくて、私も次第に親しみを込めて法王様に興味をもつようになりました。

晩年はパーキンソン病と戦いながらも、2000年の聖なる年を無事勤め上げ、何万と集まった若者達と昼夜徹して対話し、震える身体をおして、分刻みのスケジュールで世界各国を訪ね歩いたそのバイタリティ。異教徒との対話・和解、9.11アメリカテロ時の世界に呼びかけた平和宣言(アメリカは聞き入れませんでしたが…)、私が仕事してきた中で知りえた法王様の業績は数えきれません。
在位中あまりの多忙さをニュースで見るにつけ、「もう静かに休ませてあげて…」と、何度思ったかしれません。

こんなにイタリアに行く日本人が多いのに、どうして法王様のことに誰もが無関心なんだろう? と思うほど、法王様逝去のニュースも、新法王誕生のニュースも、日本のメディアでの取り扱いは「ふーん」という感じだし、葬儀に関しても各国首脳が列席する中、小泉首相は無関心だし。

日本が例え仏教国(ともいえないが)だとしても、これほどの世界中の関心事に関心を払わないマスメディアに、ますます疑問を持った昨今でした。
重ねて言いますが、私はキリスト教信者ではありません。

新法王様ベネディクト16世については、私は全く無知です。
しかし根比べ(笑)で選ばれた方、故ヨハネパウロ二世の軌跡を今後も踏襲していかれるものと信じて、見守っていきたいと思います。

ところで、イタリアの人々が現在尊敬して止まない方がいます。
数年前に「聖人」に認定されたパドレ・ピオ神父
既に40年ほど前に逝去された方ですが、生前まだ28歳だったヨハネ・パウロ二世をひと目見るなり「あなたは将来法王になる方だ」と予言した方だといいます。
その他にも数々の奇跡を残された方だそうですが、現在イタリアの街のあちこちに、バスやタクシーの運転手に至るまで、神父の肖像画が大事に飾ってあったりするんです。
イタリア人にはかなり浸透しているこの神父様ですが、日本では殆ど語られる事がないと思います。日本カトリック教会のページにも「マザー・テレサ」の事はあっても神父に関する記載は見当たりません。
法王か教皇か?なんて、単なる日本語訳の相違に噛み付いてるだけでなく、本質をもっと見てほしいものです。

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旅と心と体」カテゴリの記事

コメント

へぇPAPAなんて呼ばれているんですね。信じる軸があるというのは生きていく上で悪いことではないのだと思います。信じるものは救われる。なんていう言葉のままに藁にもすがりたい弱い人たちを食い物にするようなとんでもない宗教家サギの悪人も時々つかまるから難しいですけどね。
教会の懺悔室なんていうのも個人的には非常に興味ありますけどねえ。カウンセラーとかセラピストの世界ですよね。
宗教法人 わくわく教 非課税は魅力だなぁ(笑)

投稿: | 2005.04.22 02:44

惑さん、コメントありがとうございます。

「信じるものは騙される」が座右の銘になっている(笑)私は、基本的に宗教は信じないのですが、これだけ大勢の人を騙す、いや信じ込ませる宗教の魅力ってなんだろう?とは思いますね。オウムもしかり。
共産主義崩壊の時点で、ロシアの人々の心を捉えたのは宗教だったとか。
だからオウムもはびこれたらしい。

しかしねぇ、おかしいって気がつかないのかねぇ…??

わくわく教主としては、どのようにお考えで?

投稿: まりあ | 2005.04.22 20:36

真面目にコツコツ一生懸命、地道に生きてきたのに、家族が病気になって苦労したり、貧乏のままだったり、健康でもお金があっても孤独感にさいなまれていて幸せじゃないと思っていたり。その状態の理由とどうすればそこから抜け出せるのかが目からうろこのように納得できれば、はまるんでしょうねえ。どうですか?奇跡なんていうスパイスも味付けの仕上げには有効だと思います。

真の宗教家は皆、貧しく質素な暮しで教えを説きながら旅をしています。お布施の原点はお坊さんへの食事だそうです。

なんだか立派な神殿を建てていて教祖がいかにも金持ちというのは怪しいです。細木ずばり言うわよ教とかみの朝から健康教とか 実は宗教法人になっていたりするかもしれません。(笑)

投稿: | 2005.04.24 00:16

惑さん、どうもありがとうございます。

「藁をもすがる」というのでしょうか?
でも「藁」になりきってお金をまきあげるエセ宗教家が多いのもゆゆしき事実ですね。

タイのお寺は皆、周りの家並みが粗末なのと対照的に金色に光り輝いています。
「天国に行けるように」と人々が金箔を寄付するのが理由ですけど、やっぱり「なんか変」って思わないのでしょうか?
外から見るだけだから真実はわからない?
でも中しか見えなくなるのはもっと恐いですけどね。

何も信じないから救われないのでしょうか?(笑)>自分

投稿: まりあ | 2005.04.25 18:15

ひゃあ
きれいだな。

ウチは5月4日に「羊山公園」っていうところの芝桜を見に行くことになっているんだけど、先にこんな写真見ちゃうとなあ。

ちなみにこの日帰りバスツアー、こちらから秩父方面をメインにあちこち廻ってお弁当までついて一人3,980円ポッキリ。
えーと、バス代と入場料と燃料代と会社の経費を引いたら……

あ 添乗員さんの分は出ないや。(~_~;;

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2005.04.26 10:10

ピーさん
法王様がきれいなのか??っと思っちゃいました(笑)。

この辺りの芝桜というと、やはり秩父の羊山が有名なようですね。私はそちらにはまだ行った事無いので、リポート楽しみにしていま~す。

あ、ピーさんが添乗員さんじゃなくって?

投稿: まりあ | 2005.04.26 16:06

すんまそん。

コメントするとこ間違えちゃったい。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2005.04.27 07:01

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