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痩せない…

突然の行先変更で、2週連続イギリスの旅に出た。
今までは、イギリスに行くとお決まりの「ローストビーフ」や「フィッシュアンドチップス」を毎度食べさせられていた。
これがなかなか不味い…。

roastbeef ローストビーフは私いわく「焼き豚」。写真のように美味しそうなのは、まず無い!
外は黒焦げ、中はウエルダンで、これにホースラディッシュ(西洋わさび)とグレービーソースをかける。ジャムがこれに付いていることもある。
そして必ず「ヨークシャープディング」というものが添えられる。
こういう食感覚がまず信じられない。こんなに硬いローストビーフは食べた事がない、という位に中まで火が充分に通っている。そしてこれにジャム??
ヨークシャープディングも、プリンではない。まあ、お肉と一緒に出すのがプリンでも不気味だけど。
「イギリス料理屋というものが日本に無いのもうなずけます。」
と、言い訳めいた説明が始まるのが常だった。
「フィッシュアンドチップス」もしかり。
白身魚のフライにポテトチップが定番。そしてイギリスではよほど余ってるんだろうなぁ~と思うくらい付け合せに出てくるグリーンピースが強烈。メインの魚のフライもイマイチで、完食自慢の私でさえ半分しか食べられないシロモノだった。
まあ、元々「イギリス人に舌は無い」とまで酷評されるイギリス料理だから、こんな食生活の中では痩せて帰るのが当たり前…だと思っていた。仕事はハードだし、ね!

しかし、全く痩せずに帰国してしまった。いったい何故??

ロンドンの現地ガイドさんと話していたのだが、イギリス料理はこの10年でかなり変化したらしい。理由や根拠は特にないのだが、私自身も感じていた事、現地在住の人も同じことを思っていたのだそう。
数年前に英国航空の機内誌に「ヌーベルキュイジーヌ」と称して、若い料理人達の創作料理を紹介していたのを読んだ記憶があるが、いわゆる「お決まりの料理」から脱皮して、素材を魅力的に生かす新しいイギリス料理に取組む姿が、とても斬新に思えた。それまでイギリスと料理は、私の中では決して結びつくものではなかったからだ。
それが時の流れと共に、あらゆる場所で定着しつつあるのを最近感じた。

まず、中が赤くて柔らかいローストビーフが登場した。
そしてフィッシュアンドチップスも香ばしくて美味しい!

この2点だけでも、かなりかなり新鮮な驚きだった。
そして他の料理もなかなか美味しくなってきた。茹ですぎのブロッコリーもかなり少なくなり、鮮やかな緑が残るうちに食卓に出されるようになってきた。塩・胡椒は相変わらず自分で調味するのだが。

もっともツアーの中身(=代金)によるのかもしれないけど(笑)、朝食はイングリッシュブレックファーストが増えたおかげで、朝から卵やベーコン・ソーセージ、ハギスと呼ばれるスコットランドのソーセージなど、食べる量がかなり増えた。そして昼・夜の食事に加え、「アフタヌーンティー」の時間もあり…england_saisons10
(アフタヌーンティー=家庭によっては夕食にもなる程、紅茶とサンドイッチやクリームたっぷりのスコーンが出てくる)

かすかな抵抗手段として、パンを絶対に食べないようにしてはいたのだけど、やっぱりこれじゃ無理か…
これを書いているうちに、納得してきた。

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旅と心と体」カテゴリの記事

コメント

まりあさん おかえりなさい。素人にとっては見知らぬ土地での食事は旅の楽しみのひとつで、ついつい食べすぎというのもよくある話ですがさすがプロともなると毎回そんなこともやってられないんでしょうね。
それでもイギリスの食事も改善された・・。目の前に並ぶとつい・・。ともっと美味しい国への旅行では・・・。それでも料理の質も含めて常に最新の情報を自分でも体験しよう、お客様が食べるときは自分も一緒にというツアーガイドの鏡のような姿勢に敬服します。
話は変わりますが体の中に蓄積された体脂肪ってやつは食べないだけではなっかなか減らないらしいですよ。まぁ個人的にはガリガリのスレンダーよりも適度なムチムチ感は女性らしい体型としてよいんじゃないかと好みです。適度な・・が微妙ですか(笑)?
体脂肪が気になっているウォーキング趣味の惑でした(一汗流したあとのビールが美味しいんでこれもあまり効果が・・)。

投稿: | 2005.07.03 07:37

おかえりー、まりあさん。
僕もたった4日でちょいと肥えてしまった(- -;
(台湾じゃ肥えて当たり前だという非難の声はさておき)

イギリスに行ったら、煮すぎ焼きすぎのものにとりあえずグレービーソース。なんでもかんでもグレービーソース。そしてデザートの意味の「何か」を固めたプティング添え。米チェーンのファーストフードならと思っても、真っ黒焦げ焦げのパティ&焦げ付き生焼けタマネギのハンバーガーを食わされましたから(激マズ:泣) 堪らず、インド料理屋か中華料理屋に逃げ込むのが(こっちはめちゃくちゃ美味しいらしい)常だと聞いております(^^; あ、でも会議室にデリされたサンドイッチは流石に旨かったな。。
そおかあ、少しは美味しいと言うことにこだわるようになってきたんだ。やっぱりヨーロッパ以外から&以外への旅行者が増えて、料理の交流が進んできたということじゃないでしょうかね。まりあさんが激務で痩せずに帰ってきたというのが美味しかった証拠?

ちなみに僕も小骨が刺さりそうなガリガリより「適度に」ふくよかな方が好みですので大丈夫です(何が?)

投稿: くっきも | 2005.07.03 09:20

あ、お帰りなさい(*^^)v

私も、知人にいつも話してます。「日本にはいろんな国の料理店があるけど、イギリス料理店というのはありませんよね。ステーキハウスやハンバーガーチェーンをアメリカ料理店とするならば、ですが」、と。

食に探究心や拘りの無い国、というのは好きではありません。拘りがあっても好きになれない国もありますが(笑)

かつて一度だけイギリスを旅したことがありますが食事には閉口しました。ツアー料金のせいかも知れませんけどね。でも、まりあさんの記事を読んで、改めて訪問したくなりました。

そうそう、まりあさんは痩せる必要なんて無いと思います。今が一番魅力的ですよ、本当に。

投稿: poohpapa | 2005.07.03 09:20

どうも。日本で食べる外国料理ってめちゃめちゃ美味しいですよね(笑)。それを外国に行ってはじめて知るみたいなとこあります!本場だから美味しいと思っていると、とんでもないみたいな...。

私は始めてイタリアに行ったとき、トレビの泉近辺にあったファーストフードのスパゲティ屋に入ったんです。ファーストフードとはいえ、本場なんだからそれなりの水準だろうと思っていたら、とんでもないシロモノが出てきました。オレでももっと上手に作れるっちゅーの。麺がのびてるとか味がうすいとか、そんな言葉すらむなしい...。エサ?東洋人バカにしてる?みたいな。イタリア人も食べてたんでそうじゃないんでしょうけど(>_<;)。

イギリスはまだ怖くて行けません(笑)。池袋の居酒屋で食べるフィッシュアンドチップスの方がどんだけ美味しいかと思うと。まぁ普通の味なんですけど(笑)。日本は恵まれすぎてる。

投稿: ポップンポール | 2005.07.03 09:30

惑さん、コメントどうもです。

根が食いしん坊ですから(笑)、「鑑」なんて良いものではありません。出されたものは、お皿がきれいになるまで食べないと気がすまない(っていうか、ガツガツ食べて気がついたら完食してる)性なんです。

しかし「体脂肪」という言葉の前には、あえなく撃沈しますね(笑)。歳とともに蓄積されていく、あの重さにはだんだん耐えられなくなります。
といってもなかなか減ってくれません(運動してないから)…

投稿: まりあ | 2005.07.03 13:11

くっきもさんも、おかえりなさい!

台湾では太るでしょう(笑)。
でも台湾人いわく「最後にウーロン茶飲むから太らない」。
ビールじゃなくてやはりウーロン茶にしましょうね!紹興酒に角砂糖入れては逆効果です(笑)。

イギリス料理もおっしゃるように「迷ったらインドか中華」の合言葉、最近はあまり聞かれなくなりました。
元々インド料理はインド人のため、中華は中国人のたまですから、やはり日本人には違和感(日本風のインド&中華ではない)が多少残ります。
それより現在イギリスでは「和食」。
ヘルシーさが受けているそうです。なんだかんだ言っても、みんな「三越」レストランで食べて満足しています(^_^;)。

しかし、黒こげパテ&生焼けオニオンのハンバーガー…聞いただけで恐ろしいです…

投稿: まりあ | 2005.07.03 13:18

poohpapaさん、どうもです。
そう、イタリアのはずがイギリスになりました(笑)。

今回は「嵐が丘」の舞台や湖水地方がとても人気高かったです。やはりお天気が一番。
お天気次第で景色が「墨絵からハイビジョンになる」ですから。
そのうちに「イギリスグルメの旅」でもご案内しましょうか~(笑)。

しかし惑さんといい、くっきもさん・poohpapaさんといい、いったいどうしたんですか??
励ましてくれてるの?(笑)
もうお食事券はありませんよ~(^_^;)。

あっそう、何事も「適度に」が大切なんですよね…

投稿: まりあ | 2005.07.03 13:25

ポップンさん、どうも!

日本で食べる外国料理に騙されて、現地に行ってがっかり!の最たるものはフランスだと思ってます。
あんなお洒落なフレンチ、本国で食べた事がありません。

イタリアのファストフード、まだ食べた事がありません。やはり値段に比例するのでしょうね。
ちなみに不味い団体メニューの店でも、個人で行くと、まるで別物のような美味しいものを出してくれます。(ここだけの話ね)

投稿: まりあ | 2005.07.03 13:31

私の住んでいたオランダも料理はすごいもんでしたが、3度足を運んだイギリスも負けず劣らずでした。
あの頃は「モダン・ブリティッシュ」というのが流行り始めていて、少し期待しつつ食べてみたのですが・・・。スモークサーモンの上にガリ(お寿司についてくるやつ)が散らしてありました。許せないと思うのは私だけでしょうか。

アメリカは基本的にオランダとイギリスからの移民が作り上げた国。料理文化が育つわけがないと、私は勝手に思っています(笑)

投稿: Kako | 2005.07.03 15:16

すみません、途中で送信してしまったので、追記。

そうは思っていたのですが、まりあさんの記事を読んで「いつまでも固定観念で見るのはよくないのかな」と思い始めています。今度イギリスに行くときには中華料理でなくイギリス料理に挑戦して・・みるかどうかは、やはり自信がありません(笑)

投稿: Kako | 2005.07.03 15:19

Kakoさん、コメントありがとうございます。

アメリカもNY辺りのレストランは「えっ?これがアメリカの料理?」と思えるほど繊細で美味しそうな料理が出てくるようです。(私はそんな高級レストランに行ったことがないので、よくわかりませんが)
アメリカ人の舌もいい加減なようですが、他国の人間や文化を自由に受け入れることのできる懐の大きさはさすがだと思います。
あとブッシュさえいなければ…(笑)。

イギリス料理もぜひチャレンジしてみてください。雰囲気の良いところは、それなりに良いようです。
但し、今ポンドが高いので、総ての物価が高い…(涙)

投稿: まりあ | 2005.07.03 16:36

まりあさん、昨日はイギリスに行ってませんよね?ロンドンに行ってませんよね(?_?)

投稿: がんvaleくま | 2005.07.08 10:01

がんvaleくまさん、ご心配いただき、ありがとうございます。

今回は北欧だったので、元気で無事帰国しました。(お客様で、転んで10針縫った人がいますが…)

ロンドンでは爆発があった場所のすぐ近くに泊まりましたから、丁度一週間後だったら…と思うと怖いですね。

投稿: まりあ | 2005.07.13 11:30

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受信: 2005.07.07 15:14

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