放心状態の日
中2日の日本滞在(笑)を挟んで、前後8日間ずつのヨーロッパがやっと終わった。
前半は特殊な団体だったので、2本の仕事を単純に比較することはできないが、前半は清清しい気持ちになったのに、後半を終えて帰ってきた、今のこの疲れた気持ちは何なんだろう?
南イタリアの旅を終えて、ローマからさあ帰国、という時に待ち受けたアリタリアの遅延&ストライキ、そしてミラノでのJALの遅延。
去年の二の舞だけにはならないように、頑張って、お客様を励まし続けて、なんとか皆さんご辛抱くださって笑顔で帰国できた、と思った矢先…
ターンテーブルから荷物を無事受取り、笑顔でお別れを言いに来たMさんご夫妻。
私が「壊れてないか、確認して下さいね。」とお話した直後に、
「キャスターバッグに付けていた錠前のカギが無い。」
ことが発覚した。
すぐにその場で中身を確認して頂いたところ、中に入れていた現金5万円が無くなっているという。
あれほど「貴重品は預ける荷物に入れないように」と何度もご案内したのに、具体例もお話したのに…
ましてや現金は保険では補償されない。
とりあえずJALのサービスセンターへ行き、現金ではなく盗まれたカギの報告をすることにした。
しかし奥様の機嫌は悪くなるばかり。
しまいには
「お宅の飛行機に預けたのに、スーツケースの中身が盗まれるなんて、信じられない!」
と声を荒げて捨て台詞を残し、去ってしまった。
この方は旅行中も、今説明したばかりのことを、大きな声で質問する、要するに他人の説明は耳に入ってこないタイプの方で、その都度ご本人に直接質問にお応えしていたのだが、最後に来てこれである。
私の方も一気に疲れが出てしまった。
どこに怒りの気持ちをぶつけて良いかわからないのだとは思う。しかし、厳しいようだが元は自業自得である。それを他人に怒りをぶちまけたところで、何ら解決できるわけではない。周りを嫌~な気分に陥れるだけである。
この一言で、旅が台無しになってしまった…
約2週間の間に、日本はすっかり秋に変わっていた。
ローマと同じしとしと雨がこちらにも降り続いているけれど、発つ前はまだ暑苦しかった羽毛布団が、丁度心地よくなってきた。
全てを忘れる為にぐっすり眠ろうと、アラームかけずに眠ったら、目覚めたら10時を過ぎていた。あ~よく寝た。
しかし普通、寝れば私は回復できるのだけど、今日はなんだか冴えない。
秋の長雨が気持ちを塞いでいるのだろうか?
| 固定リンク
« 最近… | トップページ | JAL IC 三昧 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 謹賀新年(南極より)(2009.01.01)
- 謹賀新年(2008.01.01)
- プレゼント(2007.03.19)
- 花立雛(2007.03.01)
- 奢れる者達(2007.01.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
おかえりなさい、本当にお疲れ様でした(^^ゞ
そういう旅行客、よくいますよね。私もツアーの中で何人も見かけています。おカネ、無くなって良かったですね、私はそう思います。
で、私は決してそういう理不尽で勝手なことを言いませんので、年末からの東欧ツアー、是非添乗をお願いします。って、そういうことを頼むこと自体が「勝手」なのか・・・^_^;
ちなみに、既に催行は決定していて、ひょっとすると、全く同じ内容のビジネス利用ツアーを別に募集していますので、私はそっちに回されるかも、とのことでした。
なにとぞ良しなにお願いいたしまする~。
ま、なにはともあれ、ゆっくりお休みください(^^♪
投稿: poohpapa | 2005.10.10 17:47
「勝手」なpoohpapaさん(笑)
ご旅行の件、弊社に確認しましたところ、国内部門は契約しているけど、海外は未契約であることがわかりました。
ですので、もしよろしければ、poohpapaさんの方からツアー会社にお申し出頂けないでしょうか?
弊社からのアプローチはしかねる、という話でしたが、poohpapaさんのお申し出があれば、弊社にとってもビッグ(?)チャンスかもしれません。
というと、前回の苦い思い出が頭をよぎりますが(笑)。
まあ前回の会社とは異なりますし、私も国内を何度かやらせて頂き、良い感触は持っていますので、今回はなんとかなりそうな気がします。
担当者から「そろそろ話してもらった方がいいよ。」と言われましたので、そろそろご相談いただければ、幸いです。
投稿: まりあ | 2005.10.11 00:04
ごくろうさまです。さすがのプロもお客の前を離れてブログではつい愚痴のひとつも出ようというもの。と、いうところでしょうか?
ところがこの愚痴というのは、百八あるという煩悩の中でも特に問題のある「三毒」のひとつなんだそうです。「貪り(貪欲)の心」「怒り(瞋恚(しんい))の心」「愚痴の心」と言うんだそうです。「まったく・・」の愚痴が「・・ならいいのに」と欲になり「なんで・・なのよ!」と怒りになるんだそうで、三毒の中でも一番気をつけなきゃいけないのが愚痴なんだそうです。
直接いえない関係の相手の欠点は誰にも言わない。相手に直接伝えて褒めたいことは人づてに伝える。なぁんてね。
迷惑の惑 を 名にしている、「まったくなぁ」が口癖の似非愚僧の知ったかぶりでした(笑)
投稿: 惑 | 2005.10.12 00:04
仰るとおりです。
で、確かに私もこの記事書くの、迷いました。愚痴というもの、他人はもちろん自分でさえ、後で見ると情けなくなります。
でもね、ここでは素の私でいたいのです。
誰かと酒呑みながら、愚痴を吐き捨ててしまう方が、消えていく分いいのかもしれません。
でも私の仕事は、孤独なのです。傍にいて理解してくれる、という人がいません。
自分の心のはけ口を求めて、始めたのがここでした。
もちろん、いろんな方が自由に見に来れる場所ですから、迂闊な事は書けないのはわかっています。でも、良いことばかり書いていくのは、自分にとって納得のいくものではありません。
たまには情けない自分、弱い自分もさらけ出せる勇気が欲しい、と思って書きました。
不愉快な思いをさせてしまったのでしたら、ごめんなさい。
そういう方もいらっしゃると思います。
だから表には書かないようにしました。
クリックして中を覗く形に、ね。
投稿: まりあ | 2005.10.12 01:56
自分の新しい職場にもそれは生意気なガキと情けないオヤジがいて・・と思わず書きかけたのですが、結局それはやめて書いてしまったコメントでした。だめですね~(笑)。読み返すと「こんな中年おやじは嫌われる」の典型だ。まりあさん、新しいカバンでファイト!
投稿: 惑 | 2005.10.12 08:42