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ランゴリ

インドの風習から発展したもので「ランゴリ」というアートがある。
元々は、各々の家庭の家紋や印などを、主婦が毎朝、花びらやお米、大理石の粉などを使って玄関や軒先に描いていたもの。
それが近年、人物像や風景などを描いたアートに進化。その素材の素朴さと作品の緻密さの対比が絶妙で、世界的にも注目されている。

前述のホテルでも、我々を歓迎して、画像のようなランゴリを設置してくれた。

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都合により、固有名詞はぼかしています。

使用したのは、インディカ米。赤と青に着色したもの、そして生の色の3色。
我々がオーダーしたアルファベット・漢字・カタカナの文字を、2人の作者はこの米だけを使って、見事にアレンジしてくれた。
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下書きは一切無し。
日本語も英語も知らない彼らは、床のラインをメジャー代わりに、A4の紙に印刷されたワードの文字を視覚的に捉えて、正確に表現していく。
文字の形に合わせて大まかにお米を落としていき、その後10cm位に切ったメジャーで形を整えていく、それだけの繰り返しだ。
作業時間は3時間。

しかし、完成間近になって、場所の変更をしなければならなくなってしまった。
わずか1mの移動なのだが、絨毯のように持ち上げて移動させるわけにはいかない。床に直接描いていたのだから。
当然壊して、最初からやり直しとなってしまった。

無理をお願いして、もう一度トライ。
文字が完成し、彼らが帰ろうとした。
「ちょっと待って。これでは床の模様が丸見えで、せっかくの文字が目立たない。ぜひバックを白(米)で埋めて欲しい。」
12月の下見で一度作業を眺め、その素晴らしさを覚えていた私は、思わず予定外の作業をオーダーしてしまった。
「しかし、バックの指示は書いてない。」
かなり疲れが見えた彼らも、なかなか動こうとはしない。
「先日見た時に皆さんの努力に感動して、私はランゴリの由来やメイキングをお客様にぜひ紹介しようと思っているんです。なのに、これでは先日の作品よりも良くない。完成されたものではない。」
と、先日の写真を載せた紹介文を見せた途端、彼らの表情が突然笑顔に変わった。
そして白い米を買いに行き、再び作業に入った。そう、バックは文字を作った後で埋めていったのである。
こうして作品が完成したのは、夜の10時を廻っていた。6時間かかったことになる。

床の上に直に作った作品で、人の目にはなかなか留まり難い位置にはあったが、作品を紹介すると、皆一様に感嘆の声をあげ、ちょっとした記念写真スポットにもなった。

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