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傷跡

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左の画像、岩肌に無数の穴が開いているのがわかるだろうか?

ここはスーサイドクリフ(=自決の崖)、そして崖の穴はアメリカ軍の海からの砲弾によるものである。

60年前、サイパン島の北の端にまで追い詰められた日本兵や日本人の住民達は、
「鬼畜米兵の餌食になるよりも潔く自決を」
と、海の彼方にあるはずの日本の地を臨み、自ら命を絶ったのである。
その数3,000人とも4,000人とも言われる。

海一面に浮かび上がった無数の死体、想像を絶する惨たらしさに、米軍も数多く日本人の救助にあたったという。
しかし当時の日本では大人子供に至るまで「米兵は鬼」だと教え込まれていた。
誤った報道規制により、救助のため近寄る米兵でさえも鬼と信じ拒んだ人々が多かったのだ。

どこまでも青いサイパンの海。
その青さは、ハワイもグアムよりも凌ぐ美しさだ。

決して埋まることの無い崖の穴と共に、静かにそして永遠に軌跡を見つめ続けている。

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「旅と心と体」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
以前、チャランカノアの小さなホテルに何度か行きました。
ほとんど人影がない広いビーチとリーフがあり夕日がきれいなことで有名なエリアです。
太平洋戦争時、米軍の最初の上陸地だったそうですが、そのずっと昔、外洋へ出る港だったそうです。
カノア、狩野、カヌー、カヤック。
環太平洋海洋民族の船大工が住んでいたゆかりの地だそうです。

投稿: BAJI | 2006.07.08 05:00

BAJIさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

サイパンに行くと、最初の観光で必ず戦争の話が出てきて、最初はせっかくのビーチ気分なのに出鼻をくじかれたような印象を持っていました。
(初めての海外旅行がサイパンだったので(笑))

でも最近は、それぞれの地でそれぞれの人々の生きた証を知るのは、ある意味楽しみになってきました。
たとえそれが悲しい話だとしても、静かに流れる時をじっと見つめてきた島の雄大さに畏敬の念を払えるようになってきたからかな。

なんだかようやくサイパンが好きになれたような気がします。

投稿: まりあ | 2006.07.14 10:25

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