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砂漠の朝

砂漠の朝

午前4時半に四駆は出発した。
まだ暗闇に包まれた街を抜け、道も途切れ、ただ満天の星だけが道標なのだろうか?
四駆は突き進む。

やがてライトの先に駱駝の群が浮かび上がり、四駆はそこで終わりとなる。
一行は駱駝に乗り換えるのだが、コブはとても不安定。
またがった途端に駱駝が立ち上がるから、かなりコワい。
なんとかバランスを取るのに馴れるまで、緊張のあまり身体全体に力が入る。

駱駝のキャラバンは、砂丘の手前で止まり、我々はここから自力で砂丘に登った。
気がつけばもう、空が白み始めていた。
蒼い砂漠が静寂に包まれる。

うん、思ったより寒くない。

この静寂には、これ以上何も要らない。
ただひたすら、空が明るくなるのを待つ。そこに言葉は不要だ。

空が少しばかり赤く染まり始めた。
そして突然一筋の光が、西に向かって突き進んだ。

砂漠の夜明け。

それはただ毎日繰り返される、一日の始まりの作業かもしれない。
けれども我々には、一生に一度しかない厳かなセレモニーでもある。
息を呑むような瞬間だ。

サハラの砂は非常に細かい赤い粒だった。
ザラザラとした感触が全くない。

太陽は今日もサハラの砂をジリジリと焼いていく。
夜の間にすっかり冷えた砂漠は、また赤い灼熱の地帯へと変わっていく。

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コメント

え~ これってまりあさんの実体験? う~ん凄い!!添乗員たるもの駱駝くらい乗れなくてどうするという勢いでしょうか?旅の駱駝は行きましたぁ と 歌にもあるくらいではあるけれど・・。
タイやインドでは象も?チベットでは馬?砂漠とくればもうあとはジャングルに高原、北極、南極・・。
朝日が素晴らしくても冷え込むはず、御身大切に・・。

投稿: | 2006.11.26 00:42

はい。
実体験ですから、夜1時に寝て朝3時に起きました(笑)。
仕事だとツライ。

でもこの体験を味わうと、いろんな辛さは忘れますね。

投稿: まりあ | 2006.11.27 09:00

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