朝の八甲田

待ち望んでたお菓子が、今届いた。

先日酸ヶ湯温泉を訪ねた時に、八甲田ホテルで見つけたお菓子。

要冷凍だったので、その場では買えなかった。
宅配もしてくれるが、30個入りまたはまとめて何箱か買わなければならなかったので、諦めたのだ。

でもなんか気になって、帰宅後、楽天を覗くと…あるじゃありませんか！(^_^)。
気がついた時には、既にぽちっと…(笑)。

特に意味はないけど(笑)、この日は家にいるだろうと、配達日を14日に指定。
そして念願の「朝の八甲田」が今、クール宅急便で届いた。

「要冷凍」。食べる1～2時間前に冷凍庫から出して自然解凍させる。
こうしておけば約1ヶ月はもつらしい。

クリーミィで濃厚、でもしつこくないチーズケーキのなめらかな味わいが、なんともいえない。

ところで、この「朝の八甲田」が届いた丁度同じ頃、偶然にも先日訪ねた酸ヶ湯温泉で悲惨な事故が起きていた。

八甲田山の雪崩に、酸ヶ湯温泉発の山岳スキーツアー客が巻き込まれ、二人死亡。

酸ヶ湯温泉は、私達のようなぐうたら温泉三昧客は少なく、もっぱら元気な中高年山スキー客で冬場は賑わっている。
その姿は、朝食会場にて既にその差が際立っている。
本当に最近は元気な中高年が多く、彼らは『一般のスキー場はもう飽きた』とばかりに、様々な雪山へ足を伸ばしている。

先日オーストリア航空に乗った際も、「イタリアの山で滑る」という中高年グループが20名程、スキー板を抱えて意気揚々と成田空港にやってきた。
意気込みは素晴らしいのだけど、時として周りが見えてない、自分の限界をご存知ないという方がいらっしゃるのが時々気になる。

以前もスイスのツアーに○○大学山岳部OBOGというご一行様がいらっしゃり、方々の登山経験の自慢や、有名な某登山家をクン付けで呼んだり、相当プライドの高い方々とお見受けしたが、ハイキングの途中でトラブルを抱えたのは、この方々だった。

スキー旅行も、単に自慢話を増やす目的でいらしているのだとしたら、ご遠慮願いたい。

今回の八甲田山岳スキーツアー、私も酸ヶ湯温泉でこの案内を興味深く読ませて頂いたので、記憶に残っている。
経験豊富な山岳ガイドが引率、とある。
その割には、今日の天候「一日荒れ模様」とあれほどニュースで言われていたのに、八甲田スキー場ゴンドラも停止していたというのに、ツアーを決行したのは何故だったのだろう？
最大瞬間風速が38mにも達したという今日の八甲田山。
山岳ガイドはツアーを中止する権限も持つが、中止する勇気は持てなかったのだろうか？
八甲田といえばいつも思い出す、新田次郎の「八甲田山」が再び頭をかすめた。

旅館のイメージがまだ鮮明に蘇るだけに、他人事には思えない今日の事件だった。