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原石たち

原石たち
全国高校サッカー選手権大会準決勝第2試合、藤枝東高校vs高川学園(旧多々良学園)の試合、ロイヤルボックスで観戦させて頂いた。

前日大学のOB達の集まりがあり、○十年ぶりにお会いする先輩後輩達と会った。
昔と全然変わらない姿の方もそうでない方もいて、でも一言二言言葉を交わしただけで、○十年前にタイムスリップするのは簡単だ。

しかし敷かれたレールに乗って運ばれてきた時代とは異なり、卒業後は自分も含めてそれこそ様々な生き方が求められる。それぞれ語り始めると尽きることがない。
元々卒業後は教員やサッカー指導者の道を歩む土壌があったものの、我々の年代辺りからそれが大きく崩れていき、今年卒業する者達に教員は皆無だという。
変化の激しい時流に我々も流されてきた。

○十年の間に培われてきた人生は、様々で一つ一つに輝きがあった。
サッカー協会の中心柱となって活躍する人、高校サッカーの中心で大会を管理する人、各大学で指導、管理する人、サッカーから離れて独立して成功している人…
言葉を交わせば、昔の情景が浮かんでくる気安さがあるものの、皆それぞれ立派にそれぞれの屋台骨となって頑張っている。

そんな姿を見るにつけ、あの頃グランドで同じように汗を流した部員達一人一人がダイヤモンドの原石だったのだ、と今更ながら実感させられた。
もちろん胸をはって出席できる人ばかりではないとは思う。
あの頃は、まさかこのような人生をそれぞれが歩むとは、自分を含めてまるで想像できない。
けれども頑張った分だけ、ダイヤモンドは輝きを増すのだとも見て取れた。

高校サッカー準決勝は、先輩のパスを拝借してこのような席で一緒に観戦させて頂いた。
サッカー名門校藤枝東と山口の常連校高川学園。
下馬評とは異なり、かなりの好試合。1対0の結果以上に白熱していた。
勝った方も負けた方も、今日の結果は長い人生のほんの一瞬でしかない。
輝きを増すもこのまま路傍の石となるも、明日からの意識一つで大きく変わる。

先人達の言葉の数々が、あの頃には全くわからなかった、というかまだ空の上でしか響いてこなかった。
ここまで生きてきてようやくシミジミ実感できた言葉、そして体感したひと時だった。

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