« 船の暮らし | トップページ | Aceto Balsamico di Modena »

オデッサの階段

オデッサの階段
この場所で、親を失った乳母車がゆっくりと落ちていったのですね。

映画「戦艦ポチョムキン」、ここで大量虐殺事件があり、乳母車を引いていた母親も命を失った。
残された乳母車だけがゆっくりこの階段を落ちていく、その象徴的なシーンがここで撮影された。

80年も前の映画の1シーン、同じ階段は残されていても、現在のこの街は明るい日差しに満ちていた。
ヨーロッパの街並みを必死に守り抜いたこのオデッサは、ソ連から独立してようやく本来の姿を取り戻したようだった。

「神様のおすそ分けだから、どうぞ食べて!」

ウクライナ正教がようやく認められ、ようやく修復も整ったオデッサの大聖堂の前で、田舎から軽トラックでやってきたお婆さんが、手作りのボルシチを私達に差し出した。
最後の1杯。
私達は10人で分けて戴いた。

その一口が、私達をどれほど幸せにしてくれたことか…。

3食飽食気味なほどに船の食事を頂いた私達だが、この一口のボルシチが一番、心の中まで温かくしてくれた。

|

« 船の暮らし | トップページ | Aceto Balsamico di Modena »

「旅と心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11005/42214946

この記事へのトラックバック一覧です: オデッサの階段:

« 船の暮らし | トップページ | Aceto Balsamico di Modena »