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喜望峰

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南アフリカケープタウンの街は、かなり洗練されていた。
何隻ものクルーズ船が停泊し、優雅な観光客が街を散策する。
サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフのような佇まい。
カラフルな建物にはオシャレなカフェやシーフードレストランが点在し、クルーズ船のサービスに劣らないクオリティを提供している。
ここだけ見てると、ここがアフリカの最南端であることさえ忘れてしまう。

バスで2時間も走れば、最南西端の岬に到着。
15世紀、バーソロミュー・ディアスが到達して『嵐の岬』と名付けたこの岬は、その後バスコ・ダ・ガマがポルトガルに新しい航路を開拓した記念として、時の王マヌエル1世により『喜望峰』と改名された。

この先は南極。

大西洋とインド洋2つの海流がぶつかり合うこの海の水温は、年間を通じて20度前後。
泳ぐには寒すぎる。
しかしクジラにとっては、10月からが大事な出産期。
多くのクジラやイルカ、シャチがここを目指してやってくる。

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